多肉植物の冬越し方法!寒冷地・雪国ではどうやって冬を越すの!?

日当たりの良い窓際に置いている多肉植物 多肉植物

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冬は多肉植物に厳しい季節です。

大切に育てている多肉植物を枯らしてしまっては悲しいですよね・・・

雪が積もる寒冷地で多肉植物を育てている方もたくさんいらっしゃると思います。

私自身も、北海道で多肉植物を育てているので、今回は寒冷地での多肉植物の冬越し方法について詳しくご紹介していきたいと思います!


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多肉植物の冬越し方法!寒冷地での対策とは?

寒冷地での冬越し方法を詳しくご紹介していきます。


基本的に室内管理

一部の品種を除いて、ほぼ全て室内に取り込んで管理します。

多肉植物にとって、日本の寒冷地での越冬はかなり難しいです。

氷点下まで気温が下がり、何ヶ月も雪が積もった状態になるため、このような環境では生きていくことができません。

なので寒冷地では冬の間、室内で育てることになります。

北海道では例年、11月~4月下旬約5ヶ月~半年のあいだ室内管理で育てます。


室内に入れる前にやること

室内管理に移す前にやることがあるので、順番にご紹介します。


気温のチェック

屋外で徐々に寒さに慣れてきた多肉植物は、寒さに弱い品種を除いて、最低気温が0度までは耐えられます。

室内管理に変える目安は、週間天気を見て最低気温が毎日氷点下になる前に全て室内に入れてあげてください!

1日、2日程度氷点下で、その後の気温が高い予報の場合は、夕方に霜よけのシートをかぶせることで対応します。

我が家では、新聞紙を上にかけ、その上にブルーシート(無ければレジャーシート)で二重にかぶせています。

蒸れやすいので、翌朝は多肉植物に日が当たる前にシートを外してあげましょう!


土を乾かす

必ず土を乾かしてから室内に入れましょう!

土が濡れたまま室内に入れてしまうと、屋外のように風通しが良くないのでなかなか乾きません。

カビや病気の発生、徒長の原因になってしまいます。


枯れ葉取り

枯れ葉を取ると同時に、虫や病気のチェックをしましょう!

枯れ葉をそのまま付いた状態で室内に入れると、虫や病気の苗を室内に入れることになります。

室内は置けるスペースが限られているので、多肉植物どうしの距離が近くなります。

もしも虫がついていたり、病気の苗があれば近くの苗にうつってどんどん広がってしまうので、必ずチェックしてください!


必要なら植え替え

害虫や病気で弱った苗は、必要な処置後に新しい土に植え替えてあげましょう。

苗の状態にもよりますが、よっぽどのしわしわでもない限り、植え替え後に水やりはしなくていいです。


多肉植物の冬越し方法!室内で管理する際の置き場所は?

室内の窓際に置いている多肉植物

室内で管理する際の多肉植物の置き場所、室温を詳しくご紹介します!


置き場所

室内での置き場所は、日の当たる窓際です。

日当たりが悪いと冬でも徒長してしまうので、半日だけでも必ず日の当たる窓辺に置きます。

ただし気温が下がる夜間~朝方にかけては、窓際の温度が急激に下がるので、温度が0度近くまで下がりすぎてしまう場合は昼間だけ窓際に置きましょう。


温度管理

暖房が効いた20℃以上の暖かい部屋に置いておくと、徒長しやすくなります。

我が家の多肉植物を置いている部屋では暖房をつけないようにして、室温は常に15℃前後になっていました。

これぐらいの室温だと人は寒いですが、多肉植物には合っていたようで、我が家ではほとんど徒長しませんでした。


多肉植物の寒冷地での冬越し!室内での育て方は?

室内で管理している多肉植物達

室内での具体的な育て方を詳しくご紹介していきます。


日当たり

室内で多肉植物を育てるうえで、日当たりが一番大事と言っても過言ではないです。

なので、可能な限り日当たり抜群の窓際に置くのがベストです。

窓越しの日当たりは屋外での直射日光に比べると弱いので、5時間以上の日照時間があると徒長の心配も少なく安心です。


水やり

品種によりますが、エケベリア属は冬はほとんど成長しないので2~3ヶ月に一度、1日で乾くぐらいの極少量の水やりしかしません。

室内に置いているため、ホコリが多肉植物や土の上に溜まってしまいます。

その状態で水をあげて何日も濡れたままになっていると、カビが生えてしまうんです!

多肉植物の状態を見て、よほど葉がシワシワになっていなければ、2~3ヶ月程度水やりをしなくても枯れることはないので大丈夫です。

ただし、1cm前後の小さい苗や葉挿しは水をあげなさすぎると枯れてしまうこともあるので、様子を見ながら月に何度か少量の水やりが必要です。


風通し

冬でも水やり後の風通しは重要です。

寒いですが、昼間に窓を少しだけでも開けて風通しをよくすると、それだけで土が乾く早さが全然違います!

ただし、窓を開けた後の室温が下がりすぎないように十分気を付けてください!

外気温と同じように氷点下まで下がってしまうと多肉植物が弱ってしまい、最悪の場合枯れてしまいます。

よく晴れた気温の高い日を選べば大丈夫です。


育成ライト

育成ライトは、どうしても日当たりの悪い所しか置き場所がない場合の強い味方です。

日当たりが確保できているならこちらは無くても大丈夫です。

数千円から数万円するものまであるので、用途や使用する環境に合ったお好みのライトを探してみてください。

>>多肉植物におすすめの育成ライト


多肉植物の冬越し!寒冷地でも屋外で育てられる品種!

寒冷地の過酷な環境下でも、屋外で育てられる品種があります。

一部のセダム属センペルビウム属です。

厳密にいうと、冬は地表に出ている部分は枯れてしまいますが、根っこが土の中で生きているので春になると新芽が出てきます

ただ、過酷な環境に耐えられずに根っこも枯れてしまう場合もあるので、枯らしてしまいたくない苗は室内で管理した方が安心です。


セダム属

セダム属には、屋外で冬越しできる品種とできない品種があります。

実際に私が育てているセダムを、屋外OKな品種屋外NGな品種に分けてみました。

確実にOK、NGというわけではないので、あくまでもご参考までに。


屋外OK

  • ドラゴンズブラッド
  • ゴールデンカーペット
  • 万年草系全般
  • トリカラー
  • マジョール
  • 白雪ミセバヤ
  • 子持ち蓮華
  • パリダム
  • タイトゴメ
  • コーラルカーペット
  • シルバーペット(別名:レフレクサム)
  • グリーンペット

屋外NG

  • パープルヘイズ
  • ミルクゥージ
  • ベビーサンローズ
  • 虹の玉
  • オーロラ
  • 月の王子(別名:黄麗)
  • 乙女心
  • 春萌
  • 新玉つづり(別名:ビアホップ)
  • 斑入りタイトゴメ
  • 斑入りミセバヤ
  • 玉葉

センペルビウム属

センペルビウム属は、ほとんど全てが雪の下で越冬することができます

ですが、弱っている株は越冬できずに枯れてしまう可能性があるので、雪が降る前に室内に入れてあげると安心です。


まとめ

ここまで、多肉植物の寒冷地での冬越し方法をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

屋外で越冬することができる品種もありますが、基本的に冬は室内管理になります。

室内だと置き場所にも限りがあるので、あまり数を増やしすぎると冬の置き場所問題が大変です・・・。

屋外から室内へ移動させるのは、育てている多肉植物の数が多いとかなり大変な作業ですが、毎日近くで観察することができるので癒されます♪

皆さんの大切な多肉植物、冬に枯らしてしまわないように少しでも参考にしていただけると幸いです!


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コメント

  1. より:

    北海道の真冬で暖房つけずに15度なんですか?
    私は東北で初めての冬越しでパネルヒーター買おうかと迷っています。

    • shii より:

      換気のために窓を開けると10度以下になりますが、閉めっぱなしにしている日は暖房をつけている他の部屋の影響でうちでは15度前後になります。
      日当たりの良い部屋に置いているので、真冬の北海道でも室温が上がりやすいのもあると思います。
      何度か長時間窓を閉め忘れてしまったこともあり、室温が2度まで下がったこともありました。
      室内管理にする直前まで、屋外で0度近くの寒さにあてていたため寒さに慣れていたせいか毎回全ての苗が無事でした!
      寒さに慣れていない苗や、寒さに弱い品種は心配なのでパネルヒーター良いと思います!

  2. toko より:

    昨年から多肉を収集し始めて、昨年の冬越しはほぼ枯らすか、うどん粉病のような状態になり
    今春はリセットしました。日当たりや換気(空気の流れ)がいかに大切かを実感しました。
    暖房を使用しない場所がなくリビングに置くことになり室温の調整が難しいですが、今年は日中は20度前後に抑えて頑張ってみたいです。

    エケベリアの水やりは2,3か月に一度程度とのことでしたが、室内のセダム属の水やりはどのようにしてましたか?

    • shii より:

      私も多肉を育てて初めての冬越しはtokoさんと同じように、うどんこ病やカビが発生したりと悲惨な状況で、換気の重要さを実感しました(^^;)
      リビングだと室温の調節は難しいですよね・・・。
      日当たりが良く、水やりを控えたらあまり徒長することもなく冬越しできると思いますよ!

      我が家のセダム属への水やりは、万年草やトリカラーなどの薄葉の品種は苗の様子を見て、全体的にしおれてきたら1~2日で乾く量の水をあげていました。
      水やり回数が多いとカビが発生しやすかったので、ひと月に1~2回程度にしています。

      虹の玉や乙女心などの肉厚の葉の品種も、下葉のしおれ具合・枯れ具合を見て、ひと月に1~2回ですが薄葉の品種よりは頻度は少なめです。

      環境でかなり変わるので、tokoさんのお家での土の乾くスピード、苗がしおれてくるタイミングをみて水やりされてみてくださいね(^^)
      意外とほんの少しの量の水やりだけでも吸ってくれるので、まずはチョロっとの水やりから始めてみるとコツをつかめると思います!

  3. toko より:

    詳しく教えていただきありがとうございます。

    去年はエケベリアも結構お水をあげていたので、腐ったりうどん粉病になったり、
    葉挿しは逆に枯れたりほんと散々でした~

    厳しめの水やり、葉挿し、幼苗は様子をみながら
    サーキュレーターと植物用LEDライトの使用も検討して今年は頑張りたいです。

    これからもブログ楽しみにしています!

    • shii より:

      お返事ありがとうございます(^^)
      今後も多肉植物のことを発信していきますので、少しでも参考になれば幸いです!

      葉挿し苗はお水がないと枯れてしまいますよね・・・。
      私も、いつの間にか苗が消えている・・・ということが何度もあります(^^;)

      室内管理は対策をしっかりすれば怖くないので、冬越し頑張りましょうね!
      水やりがグッと減るので、どうしても1回り2回り苗のサイズが小さくなってしまいますが、春になればまた大きくなってくれます。
      枯れなければどうにかなるので、枯らさない!を目標に頑張りましょう(^^)
      無事に冬越しできますように!

  4. gontamama より:

    こんにちは! 旭川在住のgontamamaと申します、ラウイお世話になりました(^^)/
    偶然にも本日こちらのブログを見つけてお邪魔させて頂きました。
    身近に多肉植物の話を聞ける人がいないので、とても参考になります。
    またお邪魔させて頂きますので、どうぞよろしくお願いします~ m(__)m

    • shii より:

      旭川にお住いのタニラーさんなんですね♪
      これまで北海道で多肉植物を育ててきた経験を踏まえて、多肉植物の様々な情報を発信していきますので少しでも参考になれば幸いです(^^)
      こちらこそ、今後ともよろしくお願いいたします(*^^*)

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